さんぽみち

まちあるきの雑記帳

あべの・天王寺の風景散歩 2024年2月

2024年2月某日のあべの。

所用のついでで、散歩。

キューズモール2階から、道路(あべの筋)の側をながめます。阪堺電車の併用軌道。この道路は2010年代に拡幅工事がおこなわれています。

あべの筋と阪堺電車1003号(2024年2月)

あべの筋と阪堺電車1003号

2016年12月、阪堺電車の併用軌道が、新しい道路の中央となる現在地に移設されました。現在の線路の軌道部分には、移設と同時に緑化が施されています。

写っている電車は1003号。堺市の支援で阪堺電車が導入した低床型車両「堺トラム」1001形のうちの1編成です。このときは、国税庁のラッピング塗装がされていました。

 

 

あべの歩道橋を渡り、天王寺公園・てんしばのほうに向かいました。

天王寺公園の一角にあった銅像。

池上四郎大阪市長の像(天王寺公園)

池上四郎大阪市長の像(天王寺公園)

池上四郎大阪市長の銅像です。

第6代大阪市長・池上四郎(1857~1929)。官選の市長で、1913年から1923年まで10年間大阪市長を務めました。のちに大阪市長となる関一を助役に迎え、都市計画・港湾事業などの整備を進め、後年の「大大阪時代」につながる基盤を作りました。市長としては後任ともなる関一とともに、大阪市の都市基盤を作った功労者の市長だとされています。

天王寺動物園の開園(1915年)、全国初の児童相談所(1919年)、電灯供給事業の市営化(1923年)*1などは、池上市長の時代になります。

池上市長の銅像のそばには「OSAKA」のモニュメントが。

天王寺公園の「OSAKA」モニュメント

天王寺公園の「OSAKA」モニュメント

あべのハルカスともセットで撮影できるアングルです。旅行者・観光客の人には、観光記念として良さそうな雰囲気です。

 

*1:民間の電力事業を買収し、電気鉄道事業の部門と統合再編して大阪市電気局に組み込む。市営電気事業は、戦時中の国策により電力事業が国家統制の対象となったため、国策会社に譲渡されて大阪市営から分離する形で、1942年に消滅。電気局は交通局に改編。戦後、市営に取り戻すことを求める動きもあったものの、最終的には現在の関西電力が発足する。