さんぽみち

まちあるきの雑記帳

節分巻き寿司丸かぶりとは

2月3日は節分。

この時期になると、近年は、「恵方巻」なるものが大きく取り上げられ、またそれに伴い食品の廃棄ロスなども指摘されるようになっています。

この恵方巻なるもの、大阪周辺の一部にあった節分の「巻き寿司丸かぶり」の風習を基にして、2000年代前後に商業ベースに乗せて改造するような形で、全国で押し出したようです。

「発祥の地」とされている場所

一説によると、発祥の地とされているのは、摂津国の申(さる)村。現在の大阪市此花区伝法にあたります。

申村には、庚申堂(此花区伝法5丁目8-18)があります。元々は申神社だったようですが、時代が下ると村の寺社が、別の場所にあった澪標住吉神社1ヶ所にまとめられて合祀されたとか。

こちらが庚申堂です。

伝法の庚申堂

伝法の庚申堂

大阪市此花区のウェブサイトでは、「此花区が「巻き寿司の丸かぶり」の発祥の地といわれています」と紹介している。

www.city.osaka.lg.jp此花区のサイトによると、以下のような話が紹介されています。

現在の伝法にあたる申村では、節分の際に村人が夜通し集まって雑談や花札などをおこなう、「世念講(よねんこ)」があり、その際に参加者に巻き寿司が振る舞われていたとのこと。

あまりにも大量の巻き寿司を作ることで、切り分けるのが追いつかなくなり、そのまま出したという伝承が残っている。

その伝承が、「節分の巻き寿司丸かぶり」の原型のひとつになったという指摘です。

なお、丸かぶりの発祥については、此花区伝法の村祭り起源だけではなく、ほかにも複数の説が提示されているとのこと。

此花区のウェブサイトでは、此花区は「恵方巻き」の発祥ではありませんが、「巻き寿司の丸かぶり」の発祥と言える伝説があります。という見解を取っています。